2.10.2018

[film] Groundhog Day (1993)

なぜかものすごく時間がないしずうっと眠いし、つまり書く時間もなくて、書くために考えたりする時間もなくて、だからあまり考えなくても書けそうなやつから拾って書いていくようなかんじで、かといってもちろん、きちんと考えて書けたものなんかいっこもないわけだが、とにかく頭に浮かんだのが消えていかないうちに端から打っていくしかないのがつらい。

2月2日の金曜日はGroundhog Dayで、冬がやたらと暗くて寒くて長い欧米の民にとってとても重要なマイルストーンとなる日で、穴の奥で丸まって幸せに寝ているGroundhogさんを礼服着たおっさん達が無理やり叩き起こして引きずりだして、春はすぐそこなのか冬はまだのさばるつもりかを有無を言わさず聞き出すという、Animal Rights的にはどうなんだよっていつも思うのだが年一回のことなのですぐ忘れてしまうのと、彼は冬じゅうほかほか寝ているんだからちょっとくらいいいじゃんとか思うのでどっちにしてもコトは毎年繰り返されてかわいそうなHogなのだった。
(今年の結果をいうと、冬はまだ続くってさ。やっぱりな)

で、Prince Charles Cinemaはこの日(この日だけ)、公開から25周年記念なのよって、一日4回くらい上映してくれた。しかも35mmプリントで。 TVでしか見たことなかったので夕方の回のを見ました。
ところで、邦題はいくら考えてもループするのでわかんねえわ。

シアターの中に入るとSonny & Cherの”I Got You Babe”が嫌味かっていうくらいループで流れていて、ここはそういうところは決して外さない。

自分が一番で最高ってずっと思っていて、周囲からもはいはいって嫌がられているお天気キャスターのPhil (Bill Murray)が、Groundhog DayにGroundhogの式典の取材に泊まりで出かけて、いろんなことがついてなくてイライラだらけなのだが、朝6時にセットしたラジオで目覚めると必ず同じ2月2日が繰り返されて、自分以外の世界は寸分の狂いもなく2月2日の動きを再生してくるので発狂しそうになって自殺までしてみるのだがループからは抜けられなくて、どうする? なの。

ここにはものすごく沢山のいろんな人生とか世界とか時間に関わる知恵だの教訓だの教えだのが溢れかえっていて、そういうのが好物な人は喜んでいろんな講釈を垂れるのだろうが、この映画はPhilのまわりがそういう繰り返しの止まらない世界になっちゃったよどうするよ? ていうだけの話でそれ以上でもそれ以下でもないコメディなの。ていうか、この映画の天才バカボン的に揺るがない世界のありようはマンハッタンにでっかいマシュマロマンを現出させてしまったBill MurrayとHarold Ramisだからこそ為しえた曲芸で、そういうのに日々なんとか、とか偉そうに語るゲス野郎はGroundhogにでも変えられちまえ、でもGroundhogだと楽そうだからそうじゃないもっと辛いなんかに、とかおもう。

誰もが自分だったら… を考えてループにおちてしまうのが当たり前というもので、そのうじうじ悶々を青春映画に転回させたのが”About Time” (2013)で、スーパーヒーローものに転生させたのが”Doctor Strange” (2016) である、と。
なんだけど、でも、この映画に関しては、あーおもしろかったねえ、でよいとおもうの。
とかいうようになったのは自分が歳を取ってしまったからなのかも、て少し思って、あーあーGroundhogになりたいなー、っていつもの穴にもどる。

穴に帰ってTVつけたらまた同じ映画をやっていたのでこれはHogの呪いか.. って。

まだぴちぴちのMichael Shannonが出てきて、そこだけみんなざわざわしてた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。