4.24.2017

[log] April 22 2017 - お引越し

22日の土曜日に、3ヶ月間ということで借りていた仮の居場所を、もうちょっと長く - できれば2年くらいは - 居る(居たい)用の場所に移動 - お引越しして、いちおう今日の日曜日に元の場所に置いてあった荷物はぜんぶ新しいほうに移すことができた。
とってもしんどかった。 いか、記録・備忘として書いておく。

22日はご存知のようにRecord Store Day (RSD) 2017があって、引越しがあろうが戦争が起ころうが英国に来てこれをやり過ごすことなんてできないので、朝6時過ぎに起きてRough TradeのEastのほうに行った。いま住んでいる場所からいうとWestのほうが近いのだが、Westってちっちゃいし。 この日の開店は8:00で、お店についたのは7:20くらいだったが既に前方に100mくらいの列があって、あーあ、だったけど並ぶしかないので並んで、お店に入れたのは9:20くらいだった。

今回、なんとしてもほしいなー、だったのはThe Theの7inchとThe Durutti ColumnとSuperchunkくらいで、それらはぎりぎりで確保して、でもみんなすごい勢いでがしがし買っているものだからなんかつい(殴)。結局7inchを8つ、12inchを9つ、買った。 The Smithsの7inch、ほんとに”Trump will kill America”って刻んであるわ。 次はこれらを再生する機械一式を揃えないと。

レコードを抱えた状態で不動産屋に新しいところの鍵を貰いにいったのが10:50くらい、そのまま新しいとこにレコードを置いて、不在通知が来ていたケーブル・Wifi用のルーターを受け取りに20分くらい遠くにある郵便局まで歩いていって(これは計算してなかったわ)、出ていくほうの部屋に戻って荷物をざざーっと寄せ集めて蓋をして、13:30に予約してあった車(引越し用でもなんでもないただのワゴン車)が来て、そこから新しいところに大きめの荷物 - ダンボールふたつ、スーツケースひとつ、ガラガラふたつ、ずた袋ひとつ - を運んだ。

ここからが問題で、NYみたいにドアマンがいるようなところであればカートを借りたり、チップを渡して手伝って貰ってなんとするのだが、今回のはそうはいかない。どういかないのか。

車道から階段を4段あがって建物の鍵を開ける、そこから階段を11段あがるとその踊り場にエレベーターがある。エレベーターは自動ではなくて手動で、ボタンを押して(音がしなかったら来ている)、木の扉を手前に開けて、金網の扉を2枚分横にスライドして開けて、荷物と自分を入れたら手で閉めて行き先のボタンを押す。エレベータは3階までしかボタンがなくて、自分の部屋は5階にあって、3階で木の扉を開けて降りると階段を11段昇って右に4段昇り、さらに左に11段昇って、さらにぐるっと回って4段、そこから更に狭くて急な16段を昇るとようやく自分ちの扉までたどり着くの。 要するに忍者屋敷みたいに狭く曲がりくねった階段が2階分ついているので、暴漢とかゾンビとかに襲われたときは下に蹴り落としたり簡単にできるので便利だとか、The Blues Brothersがシスターに叩き落とされたのはこんな階段だったよねとか思ったりするわけだが、少なくとも今回のような引越しとかそれ以外の用途にはとっても向かないことがわかった。 なーんでこんな構造になっているのか。 なーんできみは今頃そんなこと言いだしてるのか。

ここと契約するまでに3回くらいここに来て、見て、考えて決めたはずなのだが、その時なにを見ていたのか、なんかおもしろいかも、程度だったのではないか。ほんとにくそ愚かものすぎる。

とにかく、でっかくて異様に重いのを6つ、ひとりでひとつひとつ持ち上げて運びあげるのは普段いっさいスポーツしない、筋肉とか汗かきがだいっきらいなキリギリスにとってはバチ当たりとしか言いようのない苦行難行で、更に早朝に約2時間立って並んでた疲れとか集中力の途絶とかいろいろあって、自分のなかの24人格のうち20人格くらいが、ふだん友達とか作っておかないからこういうことになる、とかいろんな表情で責めたててきたのだが、途中で放り出すわけにもいかないし、へろへろになりながらなしとげましたよ。

で、それで終わってしまったわけでは当然なくて、まだ運びきれなかった大量の紙とか本とか盤とかゴミとかが前の部屋には残っているので、それらはガラガラとずた袋を転がして担いで歩いて往復して運ぶ。 新と旧の間の距離は(たまたま)歩いて10分くらいだったのでそういうことができたが、遠くのとこを借りたらどうするつもりだったのか。 とにかく、土曜日はもうひと往復したところでもお無理だしぬ、になって、あとは布団一式(ベッドはもともと置いてある)を買いにハロッズに行って売り場のおばさんの言われるままに揃えて、布団一式ってこんなに重かったのね、と再びひーひー死にそうになりながら地下鉄で戻ってきて、でもそれらをセットしないと寝れないので最後の力をふりしぼって広げたり包んだり被せたりして、夜はこれとは関係ないお食事の用事があったのでそちらに行って、食べて椅子に座っているだけで両方の足がそれぞれ5回くらい激しくつって、このまま帰れなくなったりアキレス腱きったりしたらあまりに恥ずかしいどうしよう、になるのだった。

日曜日はがらがらとずた袋の往復2回で荷物の運びこみはほぼ終えて、あとはドライヤーとか電話機とかちっちゃいのをあれこれ買いにいって、こういうのはほんとうは楽しいはずなのだが、体じゅう痛いし花粉(突然いろんなのが大量に咲きだしてる)だか埃だかで目鼻がずるずるしだしたし、なんかどうでもいいかも、になってきて、気分かえよう、とフィンランドの映画を見たりしてた。

明日もいろんなセットアップはつづく。 じんせいは日々セットアップなのよ。

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